コロナ禍でも新しい夢や希望を抱いて
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、全世界といっても過言ではないほど、どの国も新型コロナウイルスの感染拡大に悩まされ、多くの方々が命を失いました。日本は、諸外国と比べると、これまでは新型コロナウイルスの感染拡大が少ないようにも感じられますが、これは日本人が新型コロナウイルスに対する新しい基本的生活習慣を守ることができたことが大きな要因の一つだったと思います。本校でも生徒たちの心構えとご家庭の協力で、これまで一人の感染者もありませんでした。
さて、今年度も約9ヶ月が経ちました。あと2ヶ月とちょっとで、中学校・高校の生徒の皆さんはそれぞれ卒業です。そして、他の生徒の皆さんはあと3ヶ月で、それぞれ進級されます。この約9ヶ月の間、コロナ禍にも拘わらず、生徒の皆さんは、本校の様々な教育活動を通して、多くのことを学び、たくさんの友だちができ、立派な中学生・高校生に成長されました。
昔から「一年の計は元旦にあり」と言われています。この言葉は、「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」の後半だけを取った言葉です。
本校では、生徒たちに前半の「一日の計は朝にあり」という意味を、人間は、いつも希望に燃えて、毎朝一日の計画をしっかり立てることが必要だということや、その計画は、学習でも、部活動でも、自分を向上させる計画なら何でもいいとか、その計画が実行できたかどうかを反省することを忘れてはならないことなどを指導しています。それは、人間誰しも、反省なくして進歩はないからです。その反省をもとにして、次の朝また実行できなかったことを再度実行することが大切なのです。また「一年の計は元旦にあり」という意味は、毎朝立てる計画より、やや大きな夢や希望を長い期間持つことを意味しています。
新年を迎えて、ご家庭でも生徒たちに夢や希望を抱く計画を立て、その夢や希望を、学校と家庭が一体となって、実現できるようにしたいと考えていますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
学校法人国際学園 星槎中学高等学校 校長 金子 肇
令和3年 元旦