１１月６日（月）から２０日（月）まで、ウクライナから生徒４名、先生（アーティスト）１名が来日し、星槎に来ました。

きっかけは、横浜市とウクライナのオデーサ市が姉妹都市になっており、SAAB等の国際交流行事で協力関係にあった横浜市から受け入れをお願いされました。また、金子校長先生も教育委員会に在職中にウクライナへ何度か訪問したことがあり、その当時の思いや星槎の生徒にとっても貴重な体験になるだろうとのことで、受け入れることにしました。

皆さんもご存知のように、ウクライナは戦争中です。来日した生徒たちも、時にはシェルターの中に入りながら授業を受けなければならない状況もあるそうです。そのような恐怖、不安、ストレスを抱えながら生活している生徒たちに、一時的にも平和で安心して生活することを目的とした受け入れでした。中学校でも高校でも大歓迎をしてくれたこと、生徒のみんなも先生方もおもてなしの心をもって接してくれたことが、何よりも嬉しかったと帰国する際に話しておりました。

滞在中は、準備も含めてSAABへ参加、ウクライナから持参した作品の展示会、浴衣の着付け体験や茶道体験、和太鼓体験など数多くの体験をしてもらいました。特に、SAABではウクライナの実情を話してもらい、皆さんにとっては信じられないような状況で毎日生活していることがわかったのではないでしょうか。たくさんの思い出とともにウクライナへ戻って行きましたが、見送る際は戦争をしているところへ送り出す気持ちは、なんとも言えない悲しい気持ちでした。

日本とウクライナは遠く離れています。しかし、今回の交流を通して皆さんにはウクライナがだいぶ身近な国に感じるようになったことでしょう。いつか平和を取り戻し、私たちもウクライナを訪れることができる日が1日でも早く来ることを祈っております。