顕微鏡を使って、小さな世界に存在する微生物を観察
「大貫谷公園 微生物発見・捕獲大作戦」の成果発表会
生徒の知りたい気持ちを星槎大学教授が応援
星槎高等学校がある横浜市旭区若葉台には豊かな緑地が広がり、多様な植物・生物が生息しています。そこで、本校の生徒たちが「若葉台にどれほどの生態系が維持されているのか、顕微鏡で確認してみたい!」と発案。2016年5月に「大貫谷公園 微生物発見・捕獲大作戦」がスタートしました。
生徒たちは、本校に隣接する大貫谷公園の土壌を採取しプレパラートで観察を重ねましたが、何十回やっても微生物は発見できません。そんな生徒たちを応援してくれたのが、星槎大学の森川和子特任教授(微生物生態学)です。森川教授は、生徒たちに微生物の観察手法を丁寧に指導。その結果、2017年1月、生徒たちはついにワムシなどの微生物の観察に成功したのです。
大貫谷公園の土壌を採取
わくわくしながら顕微鏡で観察
小さな世界にはセンチュウの姿!
観察の成果もしっかり記録
「自然との共生」について深く考える機会に
2017年2月17日、本校体育館に生徒や保護者、地域の皆さんなど約250名が集まり、「大貫谷公園 微生物発見・捕獲大作戦」の成果発表会が開催されました。研究にあたった生徒たちがライブカメラを活用して大型スクリーンに微生物を映し出すと、会場は大きな歓声に包まれました。また、研究に取り組んだ生徒たちには、「肉眼で見えない世界に多くの微生物が存在することに驚いた」「今度は微生物が生育するために適した地温を調べたい!」など、「自然との共生」について深く考える貴重な機会となりました。星槎高等学校はこれからも生徒一人ひとりの興味・関心をなにより大切にするとともに、共生社会の実現に向けた学びに取り組んでいきます。
「環境微生物系学会合同大会2017」(東北大学川内北キャンパス)に
おいて、生徒たちは研究成果のポスター発表を行った