「人を認める」「人を排除しない」「仲間をつくる」の大切さを覚る
「光陰矢の如し」の言葉通り、今年度もあと一ヶ月で終りを告げようとしています。今、学校では、先生方が期末試験をはじめ、各生徒の学習成果を学籍に記載する仕事や卒業式の諸準備を進めています。
皆様もすでにご存じのように、今から7年前、たった4人からスタートした星槎女子サッカーチームが、今年全国大会に出場して、百花繚乱のようにすぐれた選手がたくさん現れて決勝戦まで感動的な試合を続け、全国優勝という輝かしい偉業を成し遂げました。これまで、選手の皆さんは、個々の能力や意見の違いなどある中での練習は大変だったそうですが、こんなときは「人を認める」「人を排除しない」「仲間をつくる」という星槎の3つの約束を踏まえて様々な困難を乗り越えてきたと口々に語っていました。私は、選手の皆さんの言葉を聞いて、星槎の3つの約束は、将来どんな社会になろうとも、不易で大切な精神だと改めて実感しました。
さて、生徒にとって、3月は高等学校・中学校とも、在校生が卒業生を送る月でもあります。卒業する生徒の皆さんは、在校生に大きなエールを贈られて、大きな夢と希望を抱いて、新しい世界に進みます。
卒業する生徒の皆さんは、友達同士健闘を称えあったり、互いに励ましあったりして、明るく、楽しい雰囲の中で、残り少ない星槎での学校生活を謳歌しているかのようです。
私は、このような本校の生徒の様子を見て、「人を認める」「人を排除しない」「仲間をつくる」の大切さを覚り、これらを踏まえて、どんな困難な場面においても、相手を思いやりながら、笑顔と勇気を持って立ち向かっていくように、指導し続けている先生方がいるからだと、つくづく感じ頭の下がる思いです。
今後とも、私は、星槎の3つの約束の大切さを再認識するとともに、保護者の皆様と手を携えて、教職員一丸となって、星槎の教育を推進してまいりますので、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
星槎中学高等学校校長 金子 肇